日本のおいしいくだもので、食材デビューに寄り添いたい
こんにちは。the kindestで商品企画を担当している大塚です。
お客さまのインタビューやアンケートを通して、
「くだもののピューレはないんですか?」
「シンプルな原材料で作ってください」
そんなふうにお声をいただくことが度々ありました。
離乳食でくだものをあげるのって、意外と大変です。すりおろしたり加熱したりと手間がかかるし、買ってはみたものの、あまり甘くなかった……なんてことも。
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一方で、代用できる市販品は白砂糖が添加されていたり、まだ試したことのない食材との混合だったりと、食材デビューには使いづらい側面があるケースもあります。
わたし自身、三人の離乳食を経験してきましたが、乳児期のくだものはバナナに頼りっぱなし。
バナナは重宝しますが、味覚の黄金期に、もっと日本の四季折々のくだものを体験させてあげられたらなぁ……と感じていました。
くだものは、自然な甘みだけでなく、香りや穏やかな酸味も楽しめる食材です。
幼い頃から親しむことで、生涯の食習慣にポジティブにはたらくことも、研究で明らかにされています。
でも、くだものの消費量の国際比較において、※日本は世界174ヶ国中129位。
実は、先進国の中でも最低水準なのです。
日本のおいしいくだものを、離乳期からもっと手軽に取り入れられないだろうか。
くだものデビューから寄り添える商品作りは、商品企画者としてだけでなく、一人のママとしての密かな願いでもありました。
「商品化は無理かも……」高い壁と向き合う日々
鼻息荒くスタートしたものの、「こんなにハードルだらけの商品は初めて!」と震えるほど、困難の連続でした。
旬が限定される日本のくだものは、いつでも手に入るわけではありません。
また、野菜のピューレをはじめ、お肉やお魚と、
素材デビューのピューレシリーズをそろえてきたthe kindestでしたが、
そのどの素材とも特性が異なり、一筋縄ではいかなかったのです。
当初予定していたスケジュールではまったく進まず、チームみんなで頭を抱えました。
それでも、当初掲げた理想を捨てずに商品化に進めたのは、お客さまの要望はもちろんのこと、
四季折々の日本の味わいに触れてほしいという思いがあったから。
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「安心」のものさしと選択肢が多岐にわたる時代に、
子どもたちが育つ環境と同じ風土で育ったくだものを使って商品を作ること。
まだまだ小さなブランドですが、日本の文化の継承に関わりたいという想いは、
ブランドが始まった当初から根付いています。
またthe kindestは、離乳食初期〜中期の商品には、基本的に調味料を使っていません。
その分、素材の味を引き出したり、出汁をきかせたりと工夫しています。
赤ちゃんが素材の輪郭をしっかりとらえることを大切にしているからこそ、
「白砂糖不使用」もかならず実現させたい要素でした。
原材料にこだわらなければ、選択肢は増えます。
白砂糖を使えば、味も安定します。
香料を入れれば解決した問題も多くありました。
理想のすべてを詰め込んだ商品を、現実的な価格でお客さまにお届けする難しさを痛感しながら、
調整を重ねる日々。商品化が実現したときのからだ中に喜びが駆け抜ける感覚は、今でも忘れられません。
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シンプルだからこそ、素材がすべて
とくにこだわったのは、くだものそれぞれの味をしっかり感じられるようにすること。
いちごならいちご、桃なら桃。その素材の個性が伝わるように設計しました。
例えばりんごのピューレには、レシピを担当した専属シェフ・パティシエが惚れ込んだ
「ぐんま名月」という品種を使用しています。
実はわたし、もともと八百屋の店長をしていたこともある青果好き。
四季折々、さまざまなくだものを取り扱う中で、当時あまりのおいしさに衝撃を受けた品種でもありました。
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シンプルなピューレですから、くだものの素材そのものが命です。
白砂糖や香料に頼らないという観点からも、品種の指定は欠かせないポイントでした。
くだものが、日常の選択肢になるように
インタビューを重ねる中で、「離乳食初期から甘さに慣れてしまうことが怖い」とおっしゃるお客さまにも多く出会いました。
ママとして、非常に共感する悩みです。
主食や肉、魚、野菜に比べて、くだものはどうしても「嗜好品」という印象がありますし、
あのおいしさに触れて、他の食材を食べてくれなくなったらどうしよう……と不安に思う気持ち、
みなさんきっとありますよね。
でもくだものは、甘さだけでなく穏やかな酸味を体験できる貴重な食材。
「甘いものが食べたいなぁ」と感じたときに、お菓子ではなく、
栄養面でもメリットの多いくだものを選択できる経験値、食習慣の土台を作るのは、まさに今なのです。
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日々の食卓に、まずはくだものという選択肢を。そして、さらにその選択肢の中に、このピューレも加わることができたら、うれしく思います。
たくさんのチームメンバーで繋いだ
「赤ちゃんに安心して食べてもらえるくだもの商品を」という気持ちのバトンが、
どうか必要とされるところに届きますように。
※出典:農林水産省「中央果実協会 説明資料」

