子育てはうれしいことも、楽しいこともたくさんですが、ときには悩んだり、孤独に感じることだってあります。
特に離乳食期は、やることもうまくいかないこともたくさん。
「自分だけが悩んでいるのではないか・・・」
そう感じてしまうこともあると思います。
だけど、頼ることは決して恥ずかしいことでも妥協なんかでもない。
憧れのあの人だって、同じように悩み、周りにサポートしてもらいながら育児をしています。
「the kindest mama」は、ひとりひとりのストーリーを通じて何かに頼ることへのネガティブな想いを減らし、子どもと笑顔で過ごす時間が増えることを願った、これから離乳食をはじめるママや世の中のママみんなを応援するインタビュー企画です。
今日の「the kindest mama」は、陸上競技100mハードル日本記録保持者&東京オリンピック日本代表で、ママアスリートの寺田 明日香さん。
陸上選手を引退したのち、結婚、大学進学、出産を経て、ラグビーに競技転向する形で競技復帰、そして再度陸上競技に復帰し東京オリンピックに出場しました。現在も7歳のお子さんの子育てをしながらスポーツ選手として活動を続ける傍ら、昨年末には次世代のアスリートを支援する会社も立ち上げられました。
なんでも一人で頑張ろうとしてしまっていたけれど、チーム戦であるラグビー選手として復帰し、改めて”頼る”ことの大切さを感じたという寺田さん。子育てと学生生活、そしてアスリートという多忙なスケジュールをこなしてきた寺田さんに、 “お互いをサポートすることの大切さ”についてインタビューしました。
Contents
選手生命は短い、だからこそ後悔のないようにチャレンジしたい
元々両親が陸上選手だったこともあり、小学校4年生のときに陸上をはじめました。
小学生の時には100mで全国2位になったものの、中学でうまくタイムが伸びず、一時は辞めようか迷ったこともありましたが、高校の先生のお声がけでハードル選手になりました。
一方で、スポーツ界において「選手生命は短い」とよく言われることなので、「何か手に職をつけておかないと」という想いもありました。でも、何がしたいか分からなかったんです。
インターハイと日本選手権をそれぞれ3連覇し、順調な競技生活を続けていたのですが、21歳のときに体調を崩し、なかなか結果も出ないことで陸上を嫌いになってしまい、23歳で引退を決意しました。
新しいキャリアのことを考え、大学進学を決めたのですが、東京オリンピックが決まり、子どもが欲しいと思うように。赤ちゃんを授かることができました。
出産直後の大学生活になりましたが、幸い講義はオンライン中心で受講できたので、子育てをしながら通うことができました。
ぼんやりと「スポーツに関わりたい」という想いや、自分自身が妊娠したこともあり、大学では幼児体育を専攻しました。学んでいることが、まさに今、実体験できるというのはすごく勉強になりましたし、楽しかったですね。
26歳のとき、「一緒にオリンピックを目指さないか?」と声をかけていただき、7人制ラグビー選手として復帰しました。実は、陸上を辞めたときにもラグビー界からお声がけはいただいていたのですが、当時はもうスポーツに関わりたくない、という気持ちが強くて。
一度スポーツから離れはしたものの、またこうして選手として必要としてくれている。自分はすごく恵まれているなって。選手生命は限られているからこそ、今チャレンジしないと後悔するな、と思いまたスポーツを始める決意をしました。
また、自分の娘に母親が頑張っている姿を見せることで、「何かのために頑張ることって楽しいことなんだよ」と伝えてあげたかったという想いもあります。
ラグビーを2年ほどプレーしていくうちに、また走ることが楽しいと思えるようになっていき、怪我などもあって再び陸上選手にもどることにしました。
家族以外にも“共有できる“ものをつくることが大事
大学生活と育児の両立はもちろん大変でした。
子どもが昼寝をしている間に課題などに取り組もうとするのですが、すぐに目を覚ましてしまって。結局夜寝かしつけてから睡眠時間を削って取り組むこともしょっちゅう。
夫と育児を分担していたのですが、実家も遠く、夫と夫の実家以外、他にどこに頼ったらいいのか分からなくて。調べたらいろいろ出てくるとは思いつつも、「調べたり、悩んだりするくらいなら、ちょっと無理してでも自分でやっちゃった方が早い」と思ってしまって、全然頼ることができなかったんです。
人に頼ることができるようになったのは、ラグビーをはじめてから。
陸上は個人プレーですが、ラグビーはチーム制。一人一人個性があるので、それぞれの良さを活かし、活かしてもらうためには、お互いサポートすることが大切です。
それって子育てにも当てはまることですし、何よりも生きていく上で大切なことだと気づいたんです。
大学の幼児体育の授業の中でも、他人との関わりが子どもの成長に影響すると学びました。
日本は戦後から、“男は働きに出て、女は家庭を守る”という風習が強く、今は共働き世帯も増えてきてはいますが、それでもママ一人が頑張ろうとしてしまうこともまだまだ多いですよね。だけど、他人が介入することで、ママの負担はもちろん、子どもにもいいように影響すると思うと、頼ることへの罪悪感は和らぐのではないでしょうか。
私も子どもが4歳のとき、はじめて家事代行をお願いしたことがあったのですが、頼るってこんなに気持ちに余裕ができるんだ、と感動しました。産後にもっと、家事代行やシッターさんに頼る勇気があればよかったのに、と今なら思います。
離乳食も、はじめはずっと手作りを頑張っていました。だけど、調べても調べても、必要な栄養素だったり、大きさや固さだったり、すぐ変化してしまう。しかも労力かけてつくった離乳食を食べてくれないとき、本当にガッカリします。
でも、市販のベビーフードだったら、そういった負担もないですし、栄養まで考慮されているので罪悪感なくあげられます。食べてくれなかった時でも(金銭的なガッカリはあるけれど)、「仕方ないか」と割り切れます(笑)
人に頼ることはとても勇気のいることです。だけど、私はいいワガママはどんどん出していいと思っています。悩みや不満は溜め込まずに外に出して、周りにサポートしてもらうことで、すごく気持ちが楽になります。
また、その結果、夫婦関係もよくなるし、子どもに対してもいい影響になっていくんですよね。
一緒に考えて、答えを導き出せる母親でありたい
昨年、次世代アスリートの支援や健康、食育に携わる会社「株式会社Brighter Hurdler」を設立しました。
これまでの自分の経験を活かし、これからどんどん世界で活躍できるアスリートを育てることはもちろん、女性アスリートとしてのキャリア形成、健康促進や食育といった幅広い支援を目指しています。
第一線で競技をしながら経営者としても働くママは日本ではほぼ前例がないので、自分にとっても新たなチャレンジです。
以前のインタビューでもお伝えしましたが、女性にとって大事なのは「変化を恐れないこと」。
ライフスタイルの変化を楽しみながら、周りにも相談してサポートしてもらうことで、自信につながっていくと思っています。
母親としては、娘が大きくなってきてコミュニティも変わっていく中、お互い何でも話せる関係性をどうやって築くか、ということを最近は考えています。
「こうしなきゃいけない」といった押しつけではなく、娘が納得のいく答えが見つかるまで一緒に考える。
何が必要かは一人一人違うので、悩んだときにしっかりサポートしてあげられる母親でいたいな、 と思っています。
トツキトウカを経て、ついに我が子と対面。
幸せが溢れてくる一方で、寝れない日々が続き、心も身体もあっという間にボロボロに。
そうこうしているうちに、もうすぐ離乳食がスタートしてしまう。
子どものことを考えると手作りがいいと聞くけれど、目の前のことで一杯一杯で手も頭も回らない。
子育ては嬉しいことや楽しいことだけでなく、時には悩んだりつらいと感じることもあります。
だけど、あなたが求めれば、すぐそばにはいつでもサポートしてくれる家族、友人、同僚、自治体がいます。
使うだけで、ストレスや育児の負担が軽減するモノやサービスもたくさんあります。
頼ることは決して恥ずかしいことでも妥協なんかでもない。
「the kindest」は、子育ての悩みにいつでも寄り添い、少しでもあなたの負担やストレスを肩代わりすることで、愛するわが子と笑顔で過ごす時間を増やしたいと願っています。
「the kindest mama」profile
寺田 明日香
陸上競技100mハードル日本記録保持者・東京オリンピック日本代表
株式会社Brighter Hurdler代表取締役
1990年1月14日生まれ。北海道札幌市出身、早稲田大学人間科学部卒。
小4から陸上競技を始め、高1から始めた100mハードルでインターハイ3連覇、3年時には100m・4×100mリレーと合わせ3冠を達成した。2008年、初出場の日本選手権で優勝し以降3連覇。2009年には世界陸上に出場、アジア選手権では銀メダルを獲得。世界ジュニアランキング1位の13秒05を記録した。相次ぐケガ・摂食障害等から2013年に現役を引退。
結婚・大学進学・出産を経て、2016年に7人制ラグビーに競技転向する形で現役復帰。2018年12月に陸上競技への復帰を表明、翌年8月には19年ぶりに13秒00の日本タイ記録、9月には12秒97の日本新記録を樹立して10年ぶりに世界陸上に出場した。
2021年には日本記録を2度更新すると、日本選手権では全種目を通じ大会史上最長ブランクとなる11年ぶりの優勝を果たし、自身初の五輪となる東京オリンピックに出場。日本人では同種目21年ぶりの準決勝進出を果たした。
同年11月には株式会社Brighter Hurdlerを設立。競技活動継続の傍ら次代のアスリート育成に総合的に取り組んでいく。
公式HP:https://asuka-terada.jp/
Brighter Hurdler HP:https://www.brighter-hurdler.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/terasu114
Instagram:https://www.instagram.com/terada.asuka/
キャンペーン Campaign
毎月19日は「食育の日」。
これから離乳食をはじめるママパパへ、今回インタビューした寺田明日香さんにセレクトいただいたthe kindest の商品の詰め合わせBOXを3名の方にプレゼントいたします。
〈応募方法〉
インスタグラム、またはツイッターから 「#カインデスト」「#赤ちゃんの食育」「離乳食デビュー」をつけて写真を投稿。
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・かぼちゃのピューレ 1パウチ
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