【生後7ヶ月】離乳食中期の進め方(量・スケジュール)|回数や献立メニュー・おすすめレシピも紹介

【この記事の監修者】工藤紀子医師
小児科専門医・医学博士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、インスタグラムや講演を通じて子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。

生後7ヶ月になると、赤ちゃんの動きも活発になり、おすわりも上手になってくる頃です。この頃になると、食べ物を舌でつぶして飲み込む練習をする時期に入ります。このため離乳食中期は、「もぐもぐ期」といいます。

これまでの離乳食初期よりも一段階進み、食べられる食材も増えます。この記事では、生後7ヶ月の離乳食の進め方や使える食材、献立スケジュールなどについてお伝えしていきます。

生後7ヶ月の赤ちゃんのパパ・ママの離乳食の疑問や不安を解消することができるでしょう。

生後7ヶ月の離乳食の進め方

食事のリズムをつくり、いろいろな味や舌触り楽しめるように、食品の種類を増やしていきます。初めてあげる食材は、1回につき1種類にして、小さじ1杯だけにします。

離乳食を食べないときは、食材が固かったり大きすぎたりする可能性もあります。また、これまでの滑らかな舌ざわりから粒々の食感に変わったことで違和感を感じているのかもしれないので、片栗粉でとろみをつけるなどするといいでしょう。

用意する量の目安

離乳食の量は、以下の表を目安にしてください。穀類と野菜・果物・タンパク質のバランスをとることが大切です。

離乳食後には母乳やミルクを好きなだけ飲ませてください。この時期はまだ、母乳やミルクからの栄養がメインとなるためです。また、極端な空腹時も少し母乳やミルクをのませて、赤ちゃんの機嫌を良くしてから離乳食を食べさせると良いでしょう。

食べさせるときは、赤ちゃんは上顎と舌を使って食材を潰すので、平らなスプーンを下唇につけて赤ちゃんが口を閉じるのを待ちましょう。決して無理に押し込んだり、上顎に擦り付けたりしないでください。

用意する回数・時間

食事のリズムをつけていくために、離乳食は1日2回、午前と午後のある程度決まった時間に食べさせるようにしましょう。初めて食べる食材は病院を受診しやすい午前中に、食べ慣れた食材は午後に食べさせると体調の急な変化に対応できて安心です。

離乳食の作り方

離乳食を作る際は、おかゆであれば7分がゆ、その他の食材は舌でつぶせる固さ(絹ごし豆腐くらいの固さ)を目安にします。最初は粒が残る程度にすりつぶし、慣れてきたら2mm角の大きさにしましょう。食材にとろみをつける、茹でたり蒸したりするなどして調理してください。

生後7ヶ月の離乳食で使える食材

段階を経て、少しずつ消化器官も慣れてくるため、用いることのできる食材が増えてきます。栄養素とともにまとめましたので、以下の表を参考にしてください。

炭水化物は主に米から摂取します。野菜・果物類は生で食べられる物でも火を通すようにしてください。茹でるとすりつぶし易い野菜が適しています。しらす干しは塩抜きしてからあげましょう。

うどんやパンは小麦製品、ヨーグルトとチーズは乳製品でありアレルギーの原因となり得る物質を含みます。またパンには乳成分が含まれることがあります。アレルギーの心配がある場合は、離乳食を開始して1カ月後以降に試すといいでしょう。

また、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつおよびはちみつを含む食品は与えないでください。赤ちゃんはまだ腸内環境が整っていないため、はちみつに含まれるはボツリヌス菌が体内に入ると乳児ボツリヌス症になることがあるからです。市販のパンは卵・乳成分などが含まれている場合があるので、裏面の成分表示を確認して問題がなければ与えるようにしましょう。

卵を最初に与える時は、固ゆで卵(ゆで時間20分程度)の黄身を少量から与えるようにしてください。牛乳は調理に少量だけ利用することは可能(アレルギー反応がないことを事前に確認しておく)ですが、直接飲ませるのは避けて下さい。

生後7ヶ月の離乳食スケジュール・献立メニュー例

生後7ヶ月の離乳食スケジュールは、午前と午後の2回になります。これまでの1日1回よりも回数が増え、少しずつ食材を増やしていきます。アレルギーが出ることを考えて、初めての食材は午前中に食べさせましょう。

献立も、まだ赤ちゃんが食べられる食材に限りがあるため、野菜の組み合わせやメニューに変化をつけるなどしていきます。赤ちゃんが飽きないように、素材の味を生かすだけではなく、少しずつ出汁を利用していきましょう。

1週目の離乳食スケジュール

毎回おかゆだけだと赤ちゃんが飽きてしまうので、時々パンがゆやうどんなどの麺類をを食べさせても大丈夫です。また、納豆やしらす干しであれば、おかゆに混ぜても味に変化がつきます。

2週目の離乳食スケジュール

少しずつ、新しい食材を加えていきましょう。基本的には1週目と変わりはありませんが、食材を増やした分栄養配分に気をつけていきたいところです。

3週目の離乳食スケジュール

3週目でも食材を増やしていきます。いろいろな食材を増やしていき、味や食感に変化をつけていきます。この頃から、肉類も取り入れていきます。

4週目の離乳食スケジュール

この頃になると、食べられる食材も増えてきますので、献立のバリエーションも増やせます。この頃から肉類を使った離乳食を増やしていきましょう。

生後7ヶ月のおすすめ離乳食レシピ

生後7ヶ月になると、離乳食に使える食材も増えてレシピのバリエーションも増えます。これまでは白身魚だけだったのが赤身の魚も使えるようになったりします。そこで、便利なベビーフードを使ったレシピをご紹介します。ぜひ、お試しください。

にんじんの和風がゆ

にんじんには免疫力を高めるβカロチンが豊富なため、積極的に取り入れたい食材です。お粥に混ぜるため、手軽に栄養を取ることができます。

【材料】

  • にんじんのピューレ 小さじ1~2(約5~10g)
  • ごはん 30g
  • こんぶ 2g
  • 水 1カップ

【作り方】

  1. こんぶを鍋に入れ、水に1時間ほど浸けます。
  2. 鍋に炊いたごはん、①のこんぶだしに入れて、蓋をして弱火で約20分やわらかく煮込みます。
  3. 電子レンジの場合は500w~600wで4分加熱、5分蒸らします。
  4. ②に「にんじんのピューレ」を入れ混ぜます。

レシピで使用した「にんじんのピューレ」は以下の商品です。

マッシュかぼちゃ和え

豚肉を使った離乳食は7ヶ月後半から取り入れたいもの。魚だけではなく、お肉を取り入れることで献立メニューも幅が広くなります。

【材料】

  • 豚肉のピューレ 5g
  • ★カツオだし(または昆布だし) 大さじ1
  • ★片栗粉 1g
  • かぼちゃ(柔らかく茹でたもの) 20g
  • ⚫︎かぼちゃの茹で汁 大さじ1

【作り方】

  1. ★を耐熱容器に入れてよく混ぜ、電子レンジ500wで40秒加熱。
  2. 一度取り出してよく混ぜ、さらに10秒加熱。

⚫︎を合わせ、マッシュして電子レンジ500wで40秒加熱し、上に②をかける。

レシピで使用した「 豚肉のピューレ 」は以下の商品です。

生後7ヶ月のおすすめベビーフード

生後7ヶ月になると、少しずつ食べられる食材も増え、赤ちゃんもただ飲み込むだけではなく、もぐもぐと自分の力で食べ物を食べているかのような様子を見せます。パパ・ママとしては、うれしいことではないでしょうか。

とはいえ、ママにとってはミルクを作ったり、離乳食を作ったりと忙しい日々であることには変わりありません。そんなときに利用して欲しいのが「the kindest」のベビーフードです。あらかじめ、すり潰されていたりして、離乳食を作る手間も減ります。

ベビーフードを上手に活用して、離乳食のバリエーションを簡単に増やしてみてください。