
【この記事の監修者】宇野友香子
カインデスト/管理栄養士
離乳食相談100件以上/離乳食・食育セミナー登壇/離乳食期のご家庭へ継続的なサポート支援が得意。
一言メッセージ「毎日の離乳食タイムが、楽しい時間になりますように」
生後9ヶ月頃になると「どれくらいの量を食べさせればいい?」「食材はどのくらいの大きさにする?」など、迷うことも増えてきますよね。
この記事では、生後9ヶ月頃の離乳食の量や固さ、使える食材、おすすめレシピを紹介します。また、この時期に意識したい鉄分についても解説するので、毎日の離乳食作りに役立ててください。
この時期は鉄分も意識して取り入れたいところです。カインデストの公式LINEでは、鉄分を含む食材の選び方や、毎日の離乳食に取り入れるコツなどをお届けしています!
離乳食後期はいつから?生後9ヶ月の進め方
生後9ヶ月頃は、離乳中期(もぐもぐ期)から離乳後期(かみかみ期)へ進む目安の時期です。食べられる食材が増え、歯ぐきで食べ物をつぶす練習が始まります。
次のような様子が見られたら、後期への移行を考えてみましょう。
- 1日2回の離乳食を安定して食べられる
- 絹ごし豆腐くらいの固さの食材を、舌でつぶして食べられる
- 1回の食事で、子ども用の茶碗半分程度を食べられる
後期では、舌で食材をつぶす段階から、歯ぐきでつぶして食べる段階へ進んでいきます。
まずは、にんじんや大根などを指で軽くつぶせるほどやわらかく煮て、5mm角程度の大きさで与えてみましょう。食べる様子を見ながら、少しずつ食材の大きさを調整していきます。
また、この時期は手づかみ食べに興味が出てくることもあります。赤ちゃんが自分で食材を持とうとしたら、手で持ちやすい形にするなどして、自分で食べる練習も取り入れていきましょう!
生後9ヶ月の離乳食のスケジュール
生後9ヶ月頃になると、離乳食の回数は1日2回から3回へ変わっていきます。
次の時間帯を参考に、食べさせる回数を増やしてみてください。

三回食になったら、家族と同じ時間に離乳食を食べる練習を少しずつ始めるといいでしょう。
食事の時間をある程度決めておくと、生活リズムを整えるきっかけにもなります。
ただし、まだ離乳食だけで栄養をとれる時期ではありません。離乳食と授乳を組み合わせて必要な栄養をとれるように調整しましょう。
生後9ヶ月の離乳食の1回あたりの量
生後9ヶ月頃の離乳食では、主食、野菜や果物、たんぱく質源となる食材を組み合わせます。
1回あたりの量の目安は、次のとおりです。

たんぱく質源は、魚・肉・豆腐・卵・乳製品をすべて表の量ずつ用意する必要はありません。表の量は、この中から1種類を選ぶ場合の1食あたりの目安になります。
また、鶏肉10g+白身魚5g=合計15gのように、複数のたんぱく質源を組み合わせても大丈夫です。
食べる量には個人差があるため、赤ちゃんの食欲や成長段階に合わせて調整しましょう。
生後9ヶ月頃も母乳や育児用ミルクは大切な栄養源です。離乳食が進んだからといって、急いで授乳をやめる必要はありません。
生後9ヶ月の離乳食の固さ・大きさの目安
生後9ヶ月頃の離乳食は、歯ぐきでつぶせる固さと、口の中で無理なく動かせる大きさが目安です。どちらも、子どもの成長段階や食べる様子に合わせて調整していきましょう。

食材の固さ
目安は、熟したバナナのように指で軽く押すとつぶれるくらいです。
野菜は十分に加熱してやわらかくし、肉や魚などパサつきやすい食材は、水分やとろみを加えると食べやすくなります。
ごはんは全がゆから軟飯へ少しずつ移行します。食べにくそうなときは無理に進めず、様子を見ながら調整しましょう。
食材の大きさ
5mm角程度から始め、慣れてきたら7〜8mm角程度へ少しずつ大きくするのがひとつの目安です。
ただし、大きさだけを基準にするのではなく、食材のやわらかさや食べる様子に合わせることが大切です。
口の中でつぶしにくそうにしている場合は、さらにやわらかくしたり、細かくしたりしてみましょう。
また、この頃から手づかみ食べに興味を示す子もいます。手づかみ食べ用の食材も十分にやわらかく調理し、一度に口へ詰め込みすぎないよう、食べる様子を見守りましょう。
生後9ヶ月の離乳食で使える食材
生後9ヶ月頃は、これまでの食材に加え、赤身の肉や魚など、食材の種類を少しずつ広げられる時期です。いずれも、食べやすい固さや大きさに調理しましょう。

初めての食材を食べるときはアレルギーに注意して、かかりつけ医が開いている午前中で、体調のいい日にごく少量から始めてみてください。
※1歳未満の赤ちゃんには、はちみつやはちみつを含む食品は与えないでください。
※牛乳は加熱調理すると離乳食に使えますが、飲み物として与えるのは1歳を過ぎてからにしましょう。
※ミニトマトやぶどうなどの丸くてつるっとした食材、パンなど口の中でまとまりやすい食材、固い食材は、窒息のおそれがあります。小さく切る・やわらかくするなどして、食べるときは必ず大人がそばで見守りましょう。
生後9ヶ月の離乳食では鉄分を意識しよう
生後9ヶ月頃は、鉄分を意識してとりたい時期です。
赤ちゃんが生まれたときに持っている「鉄の貯金」は、成長とともに使われ、生後4〜6ヶ月頃には少なくなっていくといわれています。特に母乳中心の場合は鉄が不足しやすいため、離乳食から鉄分をとることが大切です。
鉄分を含む食材には、次のようなものがあります。

たとえば、赤身の魚をおかゆに混ぜたり、やわらかく調理した赤身肉を野菜と組み合わせたりすると、毎日の献立にも取り入れやすくなります。
とはいえ、毎日すべてを手作りする必要はありません。必要に応じて市販のベビーフードも活用しながら、無理なく続けられる方法を選びましょう。
「鉄分を含む食材は何を選べばいい?」「毎日の離乳食にどう取り入れたらいい?」と迷うこともありますよね。
カインデストの公式LINEでは、鉄分を含む食材の選び方や、手軽に取り入れるコツなどをお届けしています。ぜひ参考にしてみてください。
生後9ヶ月のおすすめ離乳食レシピ
ここからは、主食・野菜・たんぱく質源をいっしょにとれる、生後9ヶ月頃におすすめのレシピを紹介します。
ピザトースト

材料
- 鶏入りラタトゥイユ:大さじ3(約45g)
- 食パン(8枚切り):3/4〜1枚
- 粉チーズ:少々
作り方
- 食パンの耳を取り除き、「鶏入りラタトゥイユ」を塗ります。
- 粉チーズを振り、トースターで様子を見ながら焼きます。
- 食べやすい大きさに切ります。
※固くなっていないか確かめてから与え、一度に口に詰め込まないよう見守りましょう。
アレルゲン(特定原材料に準ずるものも含む)
乳成分・小麦・鶏肉
※レシピの材料由来のアレルゲンについては主要な物を表示しています。市販の商品をご利用いただく場合は、使用メーカーのアレルゲンをご確認ください。
まとめ
生後9ヶ月頃は、離乳後期(かみかみ期)に入り、食材の固さや大きさ、種類が少しずつ変わっていく時期です。
1回あたりの量は、今回紹介した目安を参考にしながら、子どもの成長段階や食べる様子に合わせて調整しましょう。
また、この時期は鉄分を含む食材も意識して取り入れたいところです。赤身魚や赤身肉などを上手に組み合わせ、無理のない範囲で毎日の献立を考えていきましょう。
生後9ヶ月頃は、食べる量や食材の好みにも個人差がある時期です。そのため、毎食完璧な献立を目指す必要はありません。
鉄分をはじめとする栄養素も、日々の食事の中で少しずつ意識していきましょう。
「鉄分を含む食材をもっと知りたい」「忙しい日でも栄養を意識したい」という方は、カインデストの公式LINEもぜひ活用してみてください。
【参考文献】
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
- 厚生労働省「ベビーフードを活用する際の留意点について」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」
- 消費者庁「パン等による子どもの窒息や誤嚥に気を付けましょう!」
- 消費者庁「ハチミツによる乳児のボツリヌス症」
- 農林水産省「赤ちゃんを守るために」
- WHO「WHO Guideline for complementary feeding of infants and young children 6–23 months of age」
- WHO「Complementary feeding」
- American Academy of Pediatrics「Diagnosis and Prevention of Iron Deficiency and Iron-Deficiency Anemia in Infants and Young Children (0–3 Years of Age)」
