【1歳から】離乳食完了期の進め方(量・スケジュール)|回数や献立メニュー・おすすめレシピも紹介

【この記事の監修者】工藤紀子医師
小児科専門医・医学博士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、インスタグラムや講演を通じて子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。

生後1歳をむかえた赤ちゃんは離乳食完了期(ぱくぱく期)に入ります。大人とほぼ同じものを食べられるようになりますが、味付けをどうすればよいかなど悩みを持つママやパパもいますよね。

この記事では、1歳からの離乳食の進め方を解説します。スケジュールやおすすめレシピも紹介しているので、参考にしてください。

1歳の離乳食の進め方

1歳の赤ちゃんは手先が器用になり、小さいものをつまめるようになります。離乳食の進め方は手づかみ食べを覚えさせ、スプーンを持たせて自ら食べさせる練習をしましょう。

月齢12~18ヶ月頃は、ぱくぱく期と呼ばれる離乳食完了期にあたります。離乳食完了期とは赤ちゃんが必要な栄養の多くを食事からとれるようになる時期です。赤ちゃんがバナナくらいの硬さの食べ物を、あごを膨らませて噛んで飲み込めるようになったら完了期に移行する目安です。

なお、離乳完了期は母乳や育児用ミルクを飲まない時期ではありません。母乳やミルクは、赤ちゃんやママの体や心の状態に合わせて継続します。

用意する量の目安

1歳の離乳食で与える1回あたりの量は以下の通りです。

1歳を超えたら離乳食とは別におやつをあげましょう。離乳食で不足する栄養を補うためです。具体的には小さいおにぎり、果物やヨーグルトがおすすめです。おやつの量は食事の3分の1~半分です。

用意する回数

1歳の離乳食の回数は1日3回です。例えば、1回目は9時、2回目は12時、3回目は18時です。その他に1日2回のおやつを与えても構いません。

離乳食の作り方

1歳の離乳食は、歯ぐきで噛める硬さに食材を調理します。肉団子くらいの硬さを目安にするとよいでしょう。調理方法はゆでる、煮る、炒める、焼く、揚げるなど大人の食事と同じです。ただし、味付けは調味料の使用を控えた薄味にします。

離乳食後期の主食はおかゆから軟飯に移行します。軟飯とは米1:水2~3の割合で炊いたお米です。また、野菜は1cm角の大きさに切って調理し、肉や魚も加熱した後にひと口大にほぐします。

1歳の離乳食で使える食材

離乳完了期の離乳食は大人用の食事と同じ食材を使うことができます。代表的な食材は以下の通りです。

貧血になりやすい離乳食後期では、鉄分の吸収を妨げる牛乳は使用を控えた方がよい食材でした。牛乳を飲用として与える場合は1歳を過ぎた離乳完了期が望ましいとされています。       

一方で、食中毒の危険がある生ものは避けるべき食材です。また、アレルギーを引き起こすことがあるエビなどの甲殻類や、窒息の危険があるタコなどの噛み切りにくい食材も避けましょう。刺身などの生ものは子どもの体力のついた2~3歳頃から、体調の優れたときに少量ずつ与えましょう。

1歳の離乳食スケジュール・献立メニュー例

離乳食を大人と同じ献立にすれば、同時に作れるので手間を減らせます。味付けは素材の風味を活かした薄味にします。赤ちゃんに与える食事を取り分けた後、調味料を加えるとよいでしょう。

1歳のおすすめ離乳食レシピ

離乳食完了期では赤ちゃんが手でつかんでかじりとって食べる、いわゆる手づかみ食べができるレシピを取り入れます。食べ物を見てつかみ食べるという、目と手と口が協調した動作を覚えるためです。手づかみ食べをする離乳食は、赤ちゃんが2~3口で食べきれる大きさにしましょう。具体的には太さ5mm~1cm、長さ4~6cmのスティック状にします。印鑑を目安にするとよいでしょう。

ベビーフードを使ったレシピは下ごしらえの手間を減らせ、離乳食のメニューの幅も広がるのでおすすめです。

とうもろこしのパンケーキ

とうもろこしの自然の甘味がきいたパンケーキです。消化が難しい皮があるとうもろこしは、ピューレを使えば安心して赤ちゃんに与えられます。

【材料】

  • ★とうもろこしのピューレ 20g
  • ★全卵 小さじ1(5g)
  • ★牛乳 大さじ1
  • ■小麦粉 20g
  • ■ベーキングパウダー 1.5g

【作り方】

  1. ■を一緒にふるい合わせる
  2. ★を混ぜてから①に加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ、フライパンで焼く

レシピで使用した「とうもろこしのピューレ」は以下の商品です。

ボルシチ

「食べる輸血」と呼ばれるビーツには、赤血球の生成を助ける葉酸やカリウムが豊富に含まれます。鮮やかなピンク色が赤ちゃんの食欲をそそる一品です。

【材料】

  • あかびーつのピューレ 30g
  • 牛肉 20g
  • きゃべつ 10g
  • にんじん 5g
  • たまねぎ 5g
  • やさいだし 80cc
  • 炒め油 適宜

【作り方】

  1. 牛肉、野菜を食べやすい大きさに切る
  2. ①を油で炒め、「やさいだし」を加えて野菜が柔らかくなるまで煮込む
  3. 仕上げに「あかびーつのピューレ」を加え、一煮立ちさせる

レシピで使用した「あかびーつのピューレ」は以下の商品です。

1歳のおすすめベビーフード

1歳になった赤ちゃんは離乳食完了期の目安となる時期に入り、栄養素の大部分を食べ物から摂取できるようになります。

食べられるメニューが増える一方で、離乳食を用意する手間も大きくなります。仕事をしながら子育てをするママやパパは頑張りすぎて疲れてしまう前に、 育て家族に「やさしい」フードブランド 「カインデスト」のベビーフード を試してみてはいかがでしょうか。

ぱくぱく期スターターセット/4パウチ

※セット内容は変更となる場合がございます。