子育てはうれしいことや楽しいことばかりではなく、ときには悩んだり、孤独に感じることだってあります。
家族みんなが笑顔で心身ともに健康で過ごすためにも、ときには何かに頼ることも大事。
「the kindest mama」は、育児や家事、仕事を頑張る人たちのストーリーを通じて何かに頼ることへのネガティブな想いを減らし、愛するわが子の身体と心、家族の絆をつくる食育の大切さを伝える、世の中のママパパを応援するインタビュー企画です。
今月の「the kindest mama」は、女優・タレントの篠田麻里子さん。
AKB48のメンバーとして活動後、女優、タレント、モデルとして現在も幅広く活躍。
2019年には第一子となる長女 めいちゃんを出産。2021年には第13回ベストマザー賞「芸能部門」受賞し、同年に日本マザーズ協会公認「子育て応援・ママ応援大使」に就任されました。
「家族と笑顔で過ごすには、自分に余白をつくることが大事」という篠田さんに、頼る育児の大切さについてお話をうかがいました。
親子間でも、お互い尊重し合える関係でいたい
「手がかかる子だった」と親からもいわれるくらい、昔から目立ちたがり屋で人と違うことをやりたがる性格でした。
一方で親からも、自分の将来は自分で考えて行動するよう、日々選択することが当たり前な環境で育ててもらいました。そして、自分の決めたことや意思は尊重してくれて、最後までサポートしてくれました。
オーディションを受けてAKBに入って上京したときも、全部親には事後報告だったんですよね(笑)。
もちろん、小さかった当時は「親なのになんで?」と思うこともあったんですけど、自分が親になった今はそれだけ信頼してくれていたんだなって思います。
めいちゃん(娘)は小さいのでまだまだ親離れを考えると寂しいですけど、自分とは違う一人の人間として尊重することが大事だと感じています。

家族と笑顔で向き合うためには、自分の余白をつくることも大切
妊娠期はつわりもひどく、これが10ヶ月続くのかと思うだけでしんどかったです。職業柄スケジュールも調整することが難しく、なかなか休むこともできませんでした。
そんなとき頼りにしていたのが、ママ友や先輩ママです。
実家が福岡なので自分の親は産後1ヶ月くらいしか一緒にいれなかったですし、旦那さんやマネージャーさんに相談することもあったんですけど、どうしてもわからないことも多くて、お互い困ってしまうんですね。
ちょうど同じタイミングで出産する友人が周りに多かったので、同じ苦しみを分かち合えたり、悩んだことや困ったことがあればすぐに相談に乗ってもらったりしていました。今でもよく相談しあったりしています。
はじめは全部自分で頑張ろうとした時期もありました。
私は割と人にはなんでも話せるタイプなのですが、産後はなかなか人に相談できずに産後鬱になったこともあります。
妊娠中や子育てって自分の思い通りにいかない事もたくさん。そんなとき、ついイライラしてしまうこともありました。
だけど、誰かに相談することで自分の気持ちもラクになり、結果、家族と笑顔で向き合う時間を持てるようになりました。
周りの人はもちろん、今は便利なものやサービスもたくさんあります。
自分の限界は自分にしかわからないので、「みんなはこうだから」ということに縛られず、しんどくなる前に何かに頼ること。家族のためにも明るい自分でありたい、そのためには余白をつくることが大切だと思っています。

自分のことを大事する時間も大切にしてほしい
産後3ヶ月くらいから徐々に仕事を復帰していったのですが、とはいえベースはめいちゃんと一緒に過ごす時間が大切。自分の行動も「やりたいこと」から「やれること」に変わりました。
一方で、自分のことを完全に諦めるのではなく、うまくすり合わせるようにしています。
子どもがいるいないに関わらず、何かのために自分のやりたいことを二の次にしている、という言い訳をしたくないんですよね。自分がやりたいから、と思うことをやるようにしています。
子どもがうまれると自分のことを二の次にしてしまうママさんは多いと思いますが、自分のことを大事にする時間も大切にしてほしいなと思います。そのためには、周りの人やモノ・サービスにも頼って無理をしすぎないこと。
ママが笑顔でいることが、家族の幸せです。

<プロフィール>
篠田 麻里子

女優・タレント
1986年、福岡県生まれ。AKB48のメンバーとして活動後、女優、タレント、モデルとして幅広く活躍。公式YouTubeチャンネル「篠田麻里子ん家」では、日々の育児の様子などを配信中。
2021年第13回ベストマザー賞「芸能部門」受賞し、同年に日本マザーズ協会公認「子育て応援・ママ応援大使」就任。
Instagram:@shinodamariko3
Twitter:@mariko_dayo
YouTube:「篠田麻里子ん家」
